約 344,096 件
https://w.atwiki.jp/kbnhp/pages/24.html
局名 阪和放送 会社名 阪和放送株式会社 英名 hamwa broadcasting system. 種類 株式会社 略称 HBS 本社所在地 和歌山県和歌山市北野1065 電話番号 073-4**-****(代表) 設立 1960年11月1日 業種 情報・通信業 事業内容 放送法に基づくテレビジョン放送 資本金 5億4200万円 売上高 9200万円 従業員数 132名 決算期 毎年3月31日 主要株主 株式会社京奈和・ブロードキャスト・ホールディングス 100% 外部リンク 阪和放送株式会社(英語 hamwa broadcasting system)は、和歌山県を放送対象地域とする放送局。 会社概要 阪和放送のデータ 放送対象地域 和歌山県 ニュース系列 独立 番組供給系列 独立(一部NRNから素材受け) 略称 HBS 愛称 HBSラジオ・ラジオ阪和 呼出符号 JOFL 呼出名称 はんわほうそう 開局日 1960年12月1日 本社 和歌山県和歌山市北野1065 演奏所 同上 親局周波数 1048KHz 親局 川辺送信所 主な中継局 橋本・御坊・田辺・串本・新宮 公式サイト 特記事項 2009年4月1日、京奈和・ブロードキャスト・ホールディングスへ全株式が移行。 概要 略歴 1960年12月1日 開局。当時の通称はAM阪和。 1990年4月1日 開局30周年を機に通称を正式名の阪和放送・略称のHBSを使用開始。 2000年6月7日 株式会社エンプレ(現 エンプレ・エンターティメント・ホールディングス)が阪和放送株式21%を取得していることを公開。 2007年4月1日 京奈和放送に資本を統合。 2009年4月1日 持ち株会社制へ。全株式は京奈和・ブロードキャスト・ホールディングスへ移行。放送部門は従来のまま。 NRNとの関係 加盟こそしていないが、NRN特に文化放送とは親密な関係にある。 現在でも、京奈和・ブロードキャスト・ホールディングス株式の1%を保有。 NRN加盟局でないにもかかわらずネットワークへのライン送出が可能な設備がある。 2009年4月からA G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜のネットが始まった。(生ネットは初。) NRN未加盟に関して NRN、特に文化放送や大阪放送などとは、イベントの共同実施など関係が強い。 にもかかわらず、NRN未加盟なのは、同じ和歌山県の中波局和歌山放送がJRN・NRNに加盟しているためである。しかしながら和歌山放送より当局がNRNと親密なのは2009年3月31日まで相互株式を持ち合わせていたためである。現在でも京奈和BCHDと文化放送の間で相互株式持ち合わせを行っている。 施設 本社 現在、建設中のエンプレ和歌山中之島タワービルに本社を移転予定。2011年10月完成予定。 新社屋に設置予定のスタジオ A1サテライトスタジオ ビル1Fに設置予定の公開録音スタジオ。 A2 A3 A4 和歌山タワー 2003年10月に完成。 2008年10月から2009年6月まで大規模な強化工事を行った。 2009年4月からSTL波を当タワーを経由して送信。本社移転準備のため。 2009年7月3日に川辺送信所の送信設備が更新。
https://w.atwiki.jp/toushigaku/pages/31.html
為替、金利、経済成長高経済成長 = 高金利 = 通貨高 富、資源、付加価値、分配地域に存在する富の量 現金、資源、土地、労働力、生産性 付加価値の生産と分配 付加価値の生産が少ない=低成長経済での分配とは? 現金(通貨)は富に対する交換権として有価証券のように考える。典型的な消費財である食料、資本財である土地、労働力と交換される。 典型的な分配、税金、購買行動、マーケット 時系列的な富の蓄積と分配 誰が持っており、誰がそれを奪うのか 地域間の富の移動交易比率、特許、独占的価格 世代間の富の移動 これは僕が持っていてもしょうがないから君にあげるよ、モノの移動と効率化と富の顕在化 マーケットは公平か?ギャンブルの胴元の取り分競馬、宝くじなどは胴元の取り分が大きい。 カジノなども参加料とハウスサイドの優位性がある。 賭けの参加者が一人の場合を考えてみると、繰り返し賭けを行った場合、胴元の取り分だけ参加者の資金が減っていくことは簡単に理解できる。 参加者が二人の場合を考えてみると、参加者の合計では参加者が一人であるのと同様の状況であることがわかる。 つまり、マクロでは常に参加者サイドは負けていく、資金を減らしていく状況である。 ミクロでは、参加者の間での配分があるので、優位な参加者が利益を確保する、資金を増やしていく可能性が出てくる。 マクロな状況とミクロな状況が一致するのは、参加者の間に条件の差がないときである。 つまり、参加者の戦略や、参加者と主催者(胴元)との関係に違いがないときには、参加者は複数人であっても、一人であるのと変わらない状態である。 ここから、参加者の一部が利益を確保するためには、参加者の間に差がなければならないことがわかる。 投資において、投資家が独自の戦略を持ち、他の投資家と異なる投資行動をとらなければ、利益を確保することが原理的に難しいということである。 当然、独自戦略が優位なものでなければ、負ける側の参加者となってしまう。 このような状況は、参加者同士がお互いの優位性を競い合い、お互いのお資金を奪い合っているということである。 投資家は、自分以外の投資家が自分の利益の源泉であり、戦いの最中にいるのだという認識はここから導かれてくる。 概ねこの考察の延長線上から、少数派が利益を確保するという結論も導かれる。 マーケットにおける胴元とは誰か、胴元の取り分とは何でどの位なのかといったことも、また考慮しておくのがよいだろう。 コストを差し引いた後の分配 少数の優秀な投資家が、多数の無能な投資家から奪うということ 誰が優秀な投資家なのか? 公募増資と投資信託 どうやってゲームを続けるか? 資金集め、当選金の高い宝くじ いかさまの可能性は? 効率的なマーケットの実現とそのためのコスト 投資信託やREITは「ゴミため」か?収益性の高い株や不動産を不特定多数の投資信託に保有させるとはどういうことか。 では、銀行と預金はどうなのか。 金融機関の株式保有とは? 個人投資家に対してプロの投資家とは?マーケットメーカー、ファンドマネージャー、投資顧問、政府 企業、付加価値の生産と分配製品、サービスの製造と付加価値の生産 利益率、消費者からの富の移転、企業の内部留保 労働分配率、労働者=消費者への富の分配 独占的価格、広告戦略、ブランド、流行とファッション 儲からない企業からの富の流出、無駄遣い 海外投資 財政政策消費税、経済の一定割合が政府部門に占められる 財政政策、準社会主義的経済、市場原理による分配か政治・政策による分配か 経済活動と富の移転、財政政策により誰に富が移転するのか、分配を行う者の報酬 地域経済における富の偏り、格差社会 政策、助成金、各種ポイント等支出助長策、大企業によるピラミッド型の富の分配 非効率生産の温存、競争力のない製品、生産性を向上しない企業投資 法人の参政権、民主主義下での権力集中 国債の国内消化、年金、財政政策の財源とはどういうことか?国債の大量発行は、民間からの資金吸収により、株式相場を低迷させる可能性がある。 通貨という借金、国を投資主体としてみた場合通貨は様々な財、サービスとの交換を約束した国の有価証券である。 これは、古き金兌換制度を思い出せば理解しやすい。 国は各種のサービスを販売している主体と見ることもできる。 また、国は株式会社のような投資主体と見ることもできる。 通貨を発行し、サービスの対価として税を徴収し、または国債などで資金を集め、国内外に投資する。 ところで、投資の資金額が大きくなると、一般的に利回りは低下していく。 これは有利な投資対象が十分な金額では得られないからである。 国が多額の国債を発行し財政支出をするということは、巨大な資金で国債の利回り以上の運用益を得ようとしていることに等しい。 果たして、政府はそれほど腕前のある投資家であろうか? 低成長経済では、国債を発行するよりも、利払いのない通貨を発行するほうが財源としては有利であるという見方もできる。 また、巨額の資金に見合う投資対象がない状況では、小さな政府を指向することが合理的であることも示唆している。 株のトレーディングは比較的小さい資金額に向いているという。融資、事業経営はその次ぐらいであろうか。 債券トレーディング、先物投資、コモディティ投資にも資金的な限界がある。 最も大きなマーケットは、通常、通貨であると言われる。 国の巨額の資金の投資対象としては、国債の発行すなわち債券トレーディングや、特定産業の育成策などの小さなマーケットでは既に十分な利回りを確保できない。 最早、農作物や原油、金属などへ、更には他国通貨=他国経済へと投資対象をを広げなければ運用できない資金額に達していると考えられる。 通貨の投資の原則は、低経済成長国の通貨を売り、高経済成長国の通貨を買うことである。 従って、円を発行して円を売り、成長国通貨を買う為替介入には、投資としての合理性があると考えられる。 通貨の本来の機能である基本的な財との交換を積極的な投資として行うのも同様である。 すなわち、食料、資源、不動産を安くなったときに買い支え、高くなったときに売って通貨を回収する、一種の価格統制策も、投資としての合理性があると考えられる。 非効率な国による投資主導の経済と財政破綻のもたらす変化の予測国債の格下げ、円の価値の低下、国富の海外流出 国内資金の外国債券への投資増大、国家予算を国債によって手当てする図式の崩壊 食料、燃料の確保が困難に、米ドル等外貨による国内での経済活動の普及 多国籍企業からの利益の国内還流の減少 外国企業・製品による国内産業の支配、外国製品と国内労働力・資金の交換による経済維持 増税による非効率的国家投資の拡大と国富の枯渇 低経済成長人口、生産の国際化、交易条件 金融資本、戦う投資家成長国投資、成長産業投資 国際金融市場での投資 社会的企業超過利潤の存在しない効率的社会 サービスの提供は奉仕的に行われる。 低経済成長からの脱出硬直的な土地の価格と債権の価格 土地と債権と労働の交換比率 労働の価値=賃金の上昇が引き起こすインフレによる経済成長 土地と債権の下方硬直性、インフレによる相対的な土地と債権の価値の下落、円の価値の下落=円安 土地と債権の相対的な下落による企業収益の改善と賃金上昇による企業収益の悪化、賃金上昇による消費刺激と資産効果
https://w.atwiki.jp/warex/pages/28.html
【裁判】NHK受信契約義務づけは「合憲」…契約拒否の男性に支払い命令-東京地裁 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00001147-yom-soci http //uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1381506100/l50 (★5) (バカの言い分をまとめてみようと思ったが,結局単に「とにかく払いたくない」に帰結するだけなのでもういいやw) NHK受信料訴訟 承諾なしでも成立 2013/10/30の東京高裁の判決. http //news.livedoor.com/article/detail/8206668/ http //news.nicovideo.jp/watch/nw821579 ←こっちはすぐ消えちゃう バカどもの反応 https //twitter.com/Dark_Megu/statuses/395540808624910336 今流行の勝手に商品送りつける詐欺みたいなもんだけど合憲なのかw 合憲て……憲法何条の話をしてんのよ…… https //twitter.com/sou_guren/statuses/395572365741928449 他多数 テレビ持ってない人にも要求するつもり? どこからそんな電波を受信した? https //twitter.com/goukenaguni/statuses/395580634694811648 つい最近NHKの受信料取り立てに来た人に(以下略) 集金人?まだ居るんだっけ?まあ嘘なんだろうねえ.
https://w.atwiki.jp/nld_nld/pages/238.html
ディスカッションについての検討内容(8/16) 事例1について 〔(本番を想定して)1年生に事例に答えてもらったときの意見〕 ・契約した→払わなければならない ・未成年者→親の追認なし→契約成立しない→払わなくてよい ・国民の義務だと思う→払わなければならない etc. 放送法などについて知った上での意見が多かったが、本番で一年生に尋ねたときは異なるはず。 〔ほとんど知識がない状態の場合に想定される質問〕 ・NHKを観ないのなら、払わなくてもいいのでは? ・受信料の存在について・受信料とは ・NHKと民放の違い(そもそも民放とは?) ・受信料を払わなければならない条件(どういう場合に払う必要があるか) ・事例中の語句についての質問 〔以上をふまえた上での改善案〕 ・事例について意見を求める前に、最初に受信料についての基本的な知識を問う質問をする。(知識共有・確認のため) ・事例について意見を求める前に、導入として、後から解説する予定だった部分を質問形式で一緒に確認しながら簡単に解説していく。 ・最初に、受信料についての認知度確認をする。(そもそも受信料って知ってますか?) ・A君の立場だったらどうするか、質問してみる。 ・最初に(質問する前に)考える時間・周りと話し合う時間を数分設ける。 〔その他、話し合い中に出た意見〕 ・詳しい描写は必要か。 事例2について 〔予想される質問・意見〕 ・B名義だから無効では? ・Bが提訴されないためには、どうしたらよかったか。 ・事例がよくわからない ・事例中の語句についての質問 ・そもそもなぜAがB名義で契約した? ・事実婚の場合はどうなる?家庭内別居の場合は?(日常家事債務関連) ・日常家事債務についての他の場合についてどうなるか。(…の場合のときは?) ・本事例のように、妻が夫名義で契約書を書くことは多いのか。 ・判例について 〔以上をふまえた上での改善案〕 ・語句説明は必要では?(日常家事債務,表見代理,追認etc.)→どの程度必要か ・論点別に質問する ・契約について軽く説明? ・契約が無効になるか有効になるか聞いてから、詳しく意見を求める 〔その他、話し合い中に出た意見〕 ・先生や上級生から難しい質問が出てきた場合、それに答えていくと、1年生は置いていかれてしまうのでは?そのときはどのように対応すべき? ・事例中の細かい描写は必要? ・A名義でAが契約していた場合、本事例では、実際どうなっていただろうか。(事実上支払うことは可能か) ・契約書はどのようになっているのか。(世帯主を記入するようになっているのかetc.)
https://w.atwiki.jp/nld_nld/pages/197.html
NHKについてわかったことなど なぜ、国会でNHKの予算を審議するのかNHKの予算は、毎年度国会の承認を得ることが放送法に定められています。(下記の放送法第37条参照) NHKの主たる財源である受信料は、広く視聴者のみなさんに公平に負担していただく公金であり、その使途については、放送法で一定の範囲に限定されてはいるものの、その範囲ならNHKが自由に使いうるわけではなく、国民・視聴者(受信料支払者)の了解を何らかの形で得る必要があるものと考えています。 一般にこうした国民のための監督業務は行政が行うのが通例です。しかし、NHKは放送機関であり、放送の自主自律 、表現の自由を確保する観点から、行政ではなく、視聴者、国民の総意を代表するとされている国会が、NHKの予算等の審議・承認を行うこととされているものと理解しています。 (参 考) 放送法第37条(抜粋) 1.協会は、毎事業年度の収支予算、事業計画及び資金計画を作成し、総務大臣に提出しなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。 2.総務大臣が前項の収支予算、事業計画及び資金計画を受理したときは、これを検討して意見を附し、内閣を経て国会に提出し、その承認を受けなければならない。 http //www.nhk.or.jp/faq-corner/01nhk/01/01-01-04.htmより引用 受信料以外の主な収入としては、次のものがあります。 1.副次収入 DVDや出版物の販売や外部への映像素材の提供など放送番組の二次利用に対する著作権の使用料、NHKが開発した技術の特許使用料など 2.財務収入 受取利息、受取配当金など 3.交付金収入 国際放送関係交付金、選挙放送関係交付金 4.特別収入 非現用不動産などの固定資産売却益など http //www.nhk.or.jp/faq-corner/01nhk/01/01-01-11.htm より引用 受信料&予算承認について国会議事録
https://w.atwiki.jp/houdou/pages/53.html
この項の目次 TV朝日の政治志向の基本、椿事件 TV朝日『やじうまプラス』で支持率操作発言 鳩山首相が本会議中に扇子にサイン報道 → TV朝日『やじうまプラス』で支持率操作発言 小沢一郎スーパーモーニング生出演の裏側2009 3/4TV朝日スーパーモーニング TV朝日 過剰演出の謝罪 「テレビ朝日」放送法違反告発状 関連サイト 関連項 朝日新聞 TV朝日の政治志向の基本、椿事件 TV朝日『やじうまプラス』で支持率操作発言 2009年11/27日『やじうまプラス』で「鳩山首相が本会議中に扇子にサインしていた」というニュースが報じられた。 その中で、コメンテーターの作家・吉永みち子氏が以下のように発言した。 「今までも、国会はいろんな角度から撮られているこがわかってる。こういうことをしたら映るかもしれない という、そういう予測がつかないもんかなと。手先のことしか考えなくなっちゃうのかと思うと、やはりね。 ささいなことなんだけども、こういう姿勢がね、この大変なときにね、 一生懸命、我々も支持率を 下げないでね、辛抱して支えてるのに、何なんだよと 。そういうことになってしまうんで。ささいなことの ようだけど、重なるとボディーブローのように効いてくる。」 鳩山内閣の支持率を下げない操作を暴露。放送法の「政治的に公平であること」(第3条の2)に違反 スポンサー問合せ先はこちらのページ! 鳩山首相が本会議中に扇子にサイン報道 → TV朝日『やじうまプラス』で支持率操作発言 2009年11/27日『やじうまプラス』で「鳩山首相が本会議中に扇子にサインしていた」というニュースが報じられた。 その中で、コメンテーターの作家・吉永みち子氏が以下のように発言した。 「今までも、国会はいろんな角度から撮られているこがわかってる。こういうことをしたら映るかもしれない という、そういう予測がつかないもんかなと。手先のことしか考えなくなっちゃうのかと思うと、やはりね。 ささいなことなんだけども、こういう姿勢がね、この大変なときにね、 一生懸命、我々も支持率を 下げないでね、辛抱して支えてるのに、何なんだよと 。そういうことになってしまうんで。ささいなことの ようだけど、重なるとボディーブローのように効いてくる。」 鳩山内閣の支持率を下げない操作を暴露。放送法の「政治的に公平であること」(第3条の2)に違反 スポンサー問合せ先はこちらのページ! http //megalodon.jp/2009-1127-0836-47/sankei.jp.msn.com/photos/politics/policy/091126/plc0911262240028-p1.jpg 衆院本会議中、扇子にサインをする鳩山由紀夫・首相=26日午後2時25分、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影) 小沢一郎スーパーモーニング生出演の裏側 『鳥越俊太郎さん以外 一切小沢一郎に声をかけるな』 『今日の小沢一郎に関する感想は一切言うな』 伊集院光氏がラジオでテレビ朝日スーパーモーニングの偏向報道について暴露しています。 スパモニでは小沢批判禁止。小沢を批判するとディレクターが「X」の紙を出す。 メイン司会者の赤江さんは、それを無視して、小沢批判をしていた。 【衝撃】 小沢一郎 テレビ生出演の裏側 ~言論封殺される撮影現場 http //www.youtube.com/watch?v=fJL1o1yuW-w そして急遽、赤江さんが出演者から消えました。 小沢さんを批判したから、赤江さんが出演できなくなったのか? 番組HP上は赤江さんの写真が沢山あり、降板についてのコメント等も無いことから、 予定されていた降板では無いことが明らかです。 テレビ朝日スーパーモーニング http //www.tv-asahi.co.jp/morning/ 今現在スパモニに出演しているのは、小沢批判を禁止した台本に基づいて喋るコメンテーターのみです。 2009 3/4TV朝日スーパーモーニング http //www.nicovideo.jp/watch/nm6342946 http //www.nicovideo.jp/watch/nm6342946 以下概要 森永 「何故小沢の秘書だけ?不公平。たった2000万円で特捜が動くのっておかしい」 「麻生はサミットで英語を喋りたいだけ」 森永 「小沢さんの秘書だけ逮捕なんて、国民誰がみてもおかしいって思いますよ。」 「西松建設から献金受け取ってた政治家って19人もいるんですよ!」 森永 「麻生さんが止めれば特捜は動かなかった」 「麻生さんは景気対策最優先って言ってるのに、こんなくだらない事やってる暇があるなら経済対策やりなさいよ」 森永 「(局アナから、麻生さんがやったわけじゃ・・・と言われ) 麻生さんですよ。検察動かしたの!」 山本 「サミットに出席したいと思ってるんだろう」 「新聞のタイトルだけで国民が判断してしまいそう。これは大問題」 落合 「政治資金規正法自体が、ざる法なんだから」 「ミステリー小説では、これで喜ぶのは誰なのか、とまず考える」 落合 「一般論として、これで誰が得したか、ってことですよね」 局アナ 「謀略説が出てますね」 平野 「映画でおくりびとって賞とったでしょ。自民党もおくりびとをですね」 「小沢は断固戦います。そうでないと民主主義が壊れる」 平野(小沢の側近) 「法務省の友人はみんな、これで公判が維持できるのか?と言ってる」 「沢山いる法務省の友人から、これで公判が成立するのか?といわれた」 鳥越 「小沢さんは何憶も政治資金を持ってて、2000万位のお金、知らなかった 」「元首相とか献金受けてますね」 鳥越 「麻生は権力にしがみついてるのが顔に出ている」 「元首相とか献金受けてる」→平野「小沢は戦う、でないと民主主義が壊れる」 三反園 「自民党を応援するわけじゃないが、自民党は慎重だ」 「これで麻生政権の人気があがるはずないですから」でみんなで爆笑。 以上 TV朝日 過剰演出の謝罪 「視聴者の皆様へのおわび」は早朝5時台に一回だけ、 謝罪したという典型的なアリバイづくり。 http //www.youtube.com/watch?v=X414QFxdviY feature=PlayList p=7EA88C1273CD14E3 index=4 playnext=2 playnext_from=PL 「テレビ朝日」放送法違反告発状 「テレビ朝日」放送法違反告発状 (水間政憲) 2009/03/13 02 02 31 2009年3月3日、自由民主党「 日本の前途と歴史教育を考える議員の会」 中山成彬会長が、 テレビ朝日を 放送法違反で、 鳩山邦夫総務大臣に告発しました。 その日、小沢一郎民主党代表の事務所が、 東京地検特捜部の 強制捜索にあったり、第一秘書が逮捕されたりで、記事にならなかったことが非常に残念でした。 テレビ朝日の放送法違反告発状を入手しましたので全文掲載します。 《放送法違反告発状》 平成二十一年一月十三日(午前十時半~十一時半)、テレビ朝日は、現在裁判で係争中の問題に関して、裁判に予断を与える放送をした。 ここに監督官庁である総務省鳩山大臣に、問題番組の録画ならびに検証資料を御精査頂き適切な指導及び処分を要望します。 番組名『 消したい過去消せない真実』 琉球朝日放送制作 ※放送法違反番組 「教科書検定意見撤回を求める県民大会」 宜野湾海浜公園 平成十九年九月二十六日 一、 平成二十一年一月十三日に放送した番組内で「十一万人を集めた県民大会でひとつになった」とか「集まった十一万をこえる」「十一万人の想いはきっと届く」「十一万人の声の行き場を失いました」と放送した。 昨年、同県民集会をマスメディアが沖縄県民の約十二分の一の人数が集まったとの報道に疑問を持った テイケイ株式会社( 帝国警備)が、一人ずつ分析した結果、一万八千百七十九名(視認可能部分)と明らかにした。 右、十一万人との放送は、放送法第三条の二「報道は事実をまげないですること。」に違反しているのでテレビ朝日に訂正放送を求める。 二、 同番組内容は、検定意見の撤回を求めるものだったが、ここでは裁判係争中の問題でもあり、番組内容に触れない。しかし、放送法第三条二「政治的に公正であること。「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から明らかにすること。」に客観的に違反している。 それは、検定意見の撤回を求める側に沿った放送約四十三分。 対立している側に沿った放送約三分三十秒と明らかに放送時間が一方的で公正でない。 このように偏向放送をしたことに関してもテレビ朝日は謝罪することを求める。 以上、放送法違反を告発するとともに放送した「テレビ朝日」に間違いの撤回と謝罪を求める。 平成二十一年三月三日 日本の前途と歴史教育を考える議員の会 会長 衆議院議員 中山成彬 総務大臣 衆議院議員 鳩山邦夫殿 以上 テレビ朝日は、記事にならなかったことをいいことに、相変わらず 偏向報道をしています。そこで、個々に、この告発状の回答を BPO( 放送倫理・番組向上機構)に求めて見るのも効果的かと思います。 http //www.freejapan.info/ ネットだけ転載フリー ジャーナリスト・水間政憲 関連サイト テレビ朝日 「情報整理バラエティー ウソバスター! 」で仕込みブログ発覚まとめ 「朝まで生テレビ!」データ数値と角度の怪! http //www.geocities.co.jp/WallStreet/2854/index.html (↓自動検索による外部リンクリストです。) #bf #bf #bf ※以下広告
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/274.html
平成17年(サ)第077212号 証拠保全申立事件 決 定 主 文 本件申立てを却下する。 理 由 1 申立人は,相手方が保管している平成17年8月31日の夕方5時から7時の時間帯に放送されたニュース番組○○○○(以下「本件番組」という。)のビデオテープ若しくはDVD等(以下「本件ビデオ等」という。)について検証することを申し立てた。 2 本件申立ての理由の要旨は,衆議院議員選挙期間中の本件番組において,○○解説者が発言した,(1) フランスの△△紙は,「自民党小泉氏は独裁的である」と述べており,自民党に対して批判的な論陣を張っている,(2) アメリカの××紙は,「郵政民営化と自民党を支持する」との異例の社説を発表したが,これはアメリカの金融界がジャパンマネーを狙っているからであるとの発言につき,(1)の点は虚偽であり,(2)の点は事実をかなりゆがめているものであるとして,放送法4条に規定する訂正放送を求める訴訟並びに参政権侵害による損害賠償請求(平成17年11月28日受付の補充書2頁)を予定しているところ,本件ビデオ等は放送法5条によりその保管義務は3か月とされているので本案訴訟の提起後の証拠調べでは間に合わないため,証拠保全の措置をとる必要性があるとするものである。 3 放送法4条1項は,「放送事業者が真実でない事項の放送をしたという理由によって,その放送により権利の侵害を受けた本人又はその直接関係人から,放送のあった日から三箇月以内に請求があったときは,放送事業者は,遅滞なくその放送をした事項が真実でないかどうかを調査して,その真実でないことが判明したときは,判明した日から二日以内に,その放送をした放送設備と同等の放送設備により,相当の方法で,訂正又は取消しの放送をしなければならない。」と規定している。 上記の規定は,放送事業者の放送により権利を侵害された者は,その放送のあった日から3か月以内にその放送事業者に対して訂正の放送をすることを求めることができることを規定したものと解するのが相当であるが,同条が予定している「権利の侵害を受けた本人」とは,一般的には実体法上保護を受けるに値する権利等の主体としての自然人等を意味し,「その直接関係人」とは,当該本人と直接的な利害関係を有している自然人等であると解せられる。申立人は,本件番組の一視聴者若しくは一有権者としての立場で本件番組に関わりを有するのみであり,このことは申立人も自認しているところであって,放送法4条1項が本来予定している「権利を侵害された者」にあたらないことは明らかである。 また,上記の規定は,仮に真実でない事項の放送がされた場合であっても,放送内容の真実性の保障及び他からの干渉を排除することによる表現の自由の確保の観点から,放送事業者に対し,自律的に訂正放送等を行うことを国民全体に対する公法上の義務として定めたものというべく(放送法1条,3条参照),放送により権利の侵害を受けた本人又はその直接関係人が,放送事業者に対し,放送法4条1項の規定に基づく訂正放送を求める私法上の権利を有しないというべきである(平成16年11月25日最高裁判所第一小法廷判決。判例時報1880号40頁参照)から,申立人が予定するところの本案訴訟においてもその請求の前提となる法的な基盤を欠くものというべきである。 申立人が有利に援用する,海外居住者の投票制度に関する平成17年9月14日の最高裁判所大法廷判決(裁判所時報1396号1頁)は,本件とは事案を異にしており,本件には妥当しない。 4 ところで,証拠保全は,本案訴訟における証拠調べに先立って行われる手続であるから,本件申立のごとく,本案訴訟における請求が前述したとおり実体法上の基礎づけを欠いていて主張自体失当であることが明らかであり,証拠調べをしないことが客観的に明らかな場合には,証拠保全の必要性の要件を欠くものとして却下を免れない。 5 以上のところから,本件証拠保全の申立は理由がないからこれを却下することとし,主文のとおり決定する。 平成17年11月28日 東京簡易裁判所民事第8室 裁 判 官 安田弘光
https://w.atwiki.jp/kolia/pages/1671.html
改行ズレ/画像ヌケ等で読み辛い場合は、ミラーWIKI または図解WIKI をご利用ください 我が国に於ては、肇国の大精神、連綿たる皇統を基とせずしては歴史は理解せられない。北畠親房は、我が皇統の万邦無比なることを道破して、大日本は神国なり。天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝へ給ふ。我国のみ此の事あり。異朝には其のたぐひなし。此の故に神国と云ふなり。と神皇正統記の冒頭に述べてゐる。国史に於ては維新を見ることが出来るが、革命は絶対になく、肇国の精神は、国史を貫いて連綿として今日に至り、而して更に明日を起す力となつてゐる。 ~ 文部省刊『国体の本義』(昭和12年(1937)5月) <目次> ■1.国体論を巡る思想・政治状況(見取り図) ■2.「国体」の定義と、「国史」の真義◇1.国体の定義 ◇2.国史の真義 ■3.近代日本の国体論の展開 ■4.国体論と「皇国史観」◇1.現在流通している「皇国史観」の定義 ◇2.「皇国史観」に対する左翼の中傷 ■5.所謂「国体主権」論について ■6.ご意見、情報提供 ■1.国体論を巡る思想・政治状況(見取り図) ※サイズが合わない場合はこちら をクリック ※上図の説明は、国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) へ ■2.「国体」の定義と、「国史」の真義 『国体の本義』の第一章「第一 大日本国体」は、国体の定義を、また第二章「第二 国史に於ける国体の顕現」は、国史の真義を、それぞれ詳解している。各章の冒頭部分のみ以下に引用する。 ◇1.国体の定義 第一 大日本国体 一、肇国 大日本帝国は、万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ、我が万古不易の国体である。而してこの大義に基づき、一大家族国家として億兆一心聖旨を奉体して、克く忠孝の美徳を発揮する。これ、我が国体の精華とするところである。この国体は、我が国永遠不変の大本であり、国史を貫いて炳として輝いてゐる。而してそれは、国家の発展と共に弥々鞏く、天壌と共に窮るところがない。我等は先づ我が肇国(てうこく)の事實の中に、この大本が如何に生き輝いてゐるかを知らねばならぬ。 ◇2.国史の真義 第二 国史に於ける国体の顕現 一、国史を一貫する精神 国史は、肇国の大精神の一途の展開として今日に及んでゐる不退転の歴史である。歴史には、時代の変化推移と共にこれを一貫する精神が存する。我が歴史には、肇国の精神が儼然と存してゐて、それが弥々明らかにせられて行くのであるから、国史の発展は即ち挙国の精神の展開であり、永遠の生命の創造発展となつてゐる。然るに他の国家にあつては、革命や滅亡によつて国家の命脈は断たれ、建国の精神は中断消滅し、別の国家の歴史が発生する。それ故、建国の精神が、歴史を一貫して不朽不滅に存続するが如きことはない。従つて他の国家に於て歴史を貫くものを求める場合には、抽象的な理性の一般法則の如きものを立てるより外に道がない。これ、西洋に於ける歴史観が国家を超越して論ぜられてゐる所以である。我が国に於ては、肇国の大精神、連綿たる皇統を基とせずしては歴史は理解せられない。北畠親房は、我が皇統の万邦無比なることを道破して、大日本は神国なり。天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝へ給ふ。我国のみ此の事あり。異朝には其のたぐひなし。此の故に神国と云ふなり。と神皇正統記の冒頭に述べてゐる。国史に於ては維新を見ることが出来るが、革命は絶対になく、肇国の精神は、国史を貫いて連綿として今日に至り、而して更に明日を起す力となつてゐる。それ故我が国に於ては、国史は国体と始終し、国体の自己表現である。 (参考).『国体の本義』全文 http //www.j-texts.com/showa/kokutaiah.html ※上記のように、日本を天皇を中心とする神の国と捉える歴史観は、主に戦後、マルクス主義歴史学者によって「皇国史観」と呼ばれてきた。 ■3.近代日本の国体論の展開 ※おおよそ、以下の4段階を踏んで現代に至っている。 (1) 政治的「国体」観念の創出 (メルクマール)大日本帝国憲法(1889年 発布、1890年施行)、教育勅語(1890年 煥発) 江戸期には、文化的「国体」観念(天皇は日本という文化的共同体の結晶核であるとする観念)が主流であり、政治的「国体」観念(権威者たる天皇は、権力者たる征夷大将軍の任命、条約勅許、元号制定など政治的意義をも有することの認識)は一般には希薄だった 欧米列強の脅威に反応して興起した後期水戸学(会沢正志斎『新論』(1857年)が代表的)の普及により、政治的「国体」観念が自覚されるようになった 「君権ヲ機軸」として政治体制を整備する必要性→政治的「国体」観念の創出(天皇は文化的共同体に加えて政治的共同体の結晶核としての役割をも期待されるようになる。「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス、天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総覧シ・・・) 明治維新の性格規定→「一味神水」の「一揆」史観(新田均氏)、近代国民国家の創出の必要性(エトニethnieからネイションnationの創出へ) L正統(Legitimacy 治統)とO正統(Orthodoxy 学統)→西洋はO正統(キリスト教会)の権威からL正統(皇帝権・王権)を創出したが、日本はL正統(皇統)の権威からO正統(政治的「国体」観念)を創出・・・従って日本ではO正統(政治的「国体」観念)はあくまでL正統(皇統)の影であって、正統性の本体はL正統である。(植村和秀氏) 政治的紛糾を呼びやすい思想・哲学的な国体論ではなく、天皇と国民の協働による国家の発展という「国史」に重点を置いた国体論の強調(西洋のような保守思想の発達とは対照的に、日本では「国史(歴史)」が保守思想を代位する顕著な傾向・・・100の理屈よりも1つの事実の方が説得力がある。日本は奇跡的に万世一系が続いている国であり、西洋の様に抽象的な理屈・思想で国家の正統性を確保する必要は薄い⇒「保守-思想」ではなく「皇国-史観」が前面に出て皇統と国体を護持) (2) 雑多な国体論の容認 (メルクマール)『国体論史』(1921年 内務省神社局刊) 国民各層の幅広い団結を促す必要性⇒「国体」観念の習合思想化(雑居性) 日本では古来から、国体の雑居性自体が伝統化していた(融通無碍) (3) 国体論の帰一 (メルクマール)『国体の本義』(1937年 文部省刊) マルクス主義は日本史上、ほとんど初めて「国体破壊」を強烈に志向した思想であり、第1次世界大戦中のロシア革命、ドイツ・オーストリアさらにはトルコの4大帝国の崩壊(それ以前の辛亥革命=清朝の崩壊も併せて)に刺激を受けて、共和制や社会主義・共産主義への移行が歴史の必然であると確信する学生・知識人が大量に発生し、コミンテルンが干渉してこの趨勢を助長。 こうした マルクス主義の思想侵略の脅威への対抗思想としての役割が「国体」に期待される⇒『国体の本義』編纂・刊行へ。 日本主義(国体の本義に則って西洋思想を益々醇化摂取し、より一層わが国を発展させるとする「開かれた社会」の思想) (4) 国体論の変容と自壊 (メルクマール)『臣民の道』(1941年 文部省教学局刊) アジア主義(東西文明対抗史観の影響)の追認 総力戦体制 八紘一宇(大東亜共栄圏の根拠づけ) 敗戦後は再び、文化的「国体」観念が主流へ(「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって・・・」) ◎参考図書 ※なお、当サイトの丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 のページも参照。 「現人神」「国家神道」という幻想 新田 均 (著) PHP研究所 (2003/02刊) ※amazonで一部ページを拝見できます。「「現人神」「国家神道」とは、日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度である」との嘘八百の言説に異議あり! こういったイメージが幻想に過ぎないことを、実証的歴史研究の成果に照らして明かす。 ※amazonの内容紹介より一部引用「現人神」「国家神道」??これらの言葉から、現代の日本人はどんなイメージを連想するだろうか。おそらく、狂信的な「天皇崇拝思想」と、それを支えた「国教制度」といったとこだろう。そして、この「日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度」は「明治政府が日本の近代化のために考え出した」などとされている。だが著者は、「そのような認識は思い込みに基づく幻想にすぎない」と喝破する。それは最近の実証的歴史研究の成果に照らしても明らかなのだが、これが意外と世間では知られておらず、歴史の専門家でさえ、少し分野が違っただけで知らない者が大多数なのだという。世間で知られていないことがそれほど大きな意味を持たないなら、それでもかまわないのかもしれないが、この「幻想」はわが国の首相の靖国神社参拝問題や政教関係訴訟、さらには教科書問題や外交関係にまで影を落としている。“虚像”が誰によって、いかにして創られたかを検証する。 目次 [第1部]「現人神」という幻想第1章 通俗的な「現人神」論の崩壊第2章 明治初期から「教育勅語」の発布のころまで第3章 「教育勅語」の発布から第一次世界大戦のころまで第4章 第一次世界大戦から満洲事変のころまで第5章 満洲事変以降第6章 「創られた伝統」としての「現人神」[第2部]「国家神道」という幻想第1章 「国家神道」は如何にして創られたか――「幻想」の系譜をたどる第2章 神社参拝は「法的に」強制されたか?第3章 強制された「事実」とは?第4章 「神社非宗教」論とは何だったのか第5章 「幻想」を必要としているのは誰か第6章 蜃気楼が消えた後には? ★評価豊富な実証的研究により、「明治以降の日本は異常な絶対主義君主国家・ファシズム国家だった」という立花隆など左翼の大嘘を完全に打ち破る名著。「国体」観念の展開に関しても説得力ある論説が展開されている。 ■4.国体論と「皇国史観」 上記の様に日本では、国家の正統性を国民に訴求する上で、「国史(歴史)」が保守思想を代位する顕著な傾向が見られた。 こうした戦前の国史に表れた歴史観を主に戦後「皇国史観」と呼んでいる。 ◇1.現在流通している「皇国史観」の定義 【皇国史観】こうこく-しかん(広辞苑) 国家神道に基づき、日本歴史を万世一系の現人神(あらひとがみ)である天皇が永遠に君臨する万邦無比の神国として描く歴史観。十五年戦争期に正統的歴史観として支配的地位を占め、国民の統合・動員に大きな役割を演じた。 ◎補足説明 実際には「皇国史観」には、 ① 大東亜戦争の渦中で、文部省によって、主に高級文官試験用の公定歴史解説書として編纂され、東亜諸地域を包摂する新しい歴史観・国体観を打ち出した『国史概説』(1943-44刊行)及び、その大東亜地域版である『大東亜史概説』(編纂のみで未刊)に代表される「皇国賛美史観(文部省史観)」と、 ② 1930年半ばから、東京帝大国史学教授 平泉澄とその門下によって唱えられた日本一国主義の立場に立つ「皇国護持史観」の二種類があり、また ③ 大川周明の「東西文明対抗史観」は、①と親和性が高い。(※①は、大川周明などアジア主義者の東西文明対抗史観の影響下に現出された東アジアの状況を、総力戦体制下で政府が追認したものと捉えることができる。) 広辞苑の定義は、「十五年戦争」という支那寄りの用語に見るとおり、自虐的・日本断罪的で一方的な左翼史観から書かれているが、近年は同じ左翼陣営でも、より実証的に「皇国史観」や「国体論」の内実を検討した著作が幾つか刊行されている。 『近代日本の国体論―“皇国史観”再考』 昆野 伸幸 (著) ぺりかん社 (2007/12刊) 内容(「BOOK」データベースより)明治以後の植民地政策によって展開された国体論が近代的学知との激しい相剋を見せた昭和十年代に注目し、歴史認識の次元から大川周明・平泉澄を詳細に分析することにより、従来の国家主義的歴史観とは区別される“皇国史観”固有の特質を解明する。 目次 国体論研究の視角第1部 国体論の胎動(大川周明『列聖伝』考/平泉史学と人類学/平泉澄の中世史研究)第2部 国体論の対立(平泉澄の「日本人」観/大川周明の日本歴史観/大川周明『日本二千六百年史』不敬書事件再考)第3部 国体論の行方(「皇国史観」の相剋/大川周明のアジア観/三井甲之の戦後)国体論の帰結 『「皇国史観」という問題―十五年戦争期における文部省の修史事業と思想統制政策』 長谷川 亮一 (著) 白澤社 (2008/01刊) 内容(「BOOK」データベースより)戦前の歴史観の代名詞「皇国史観」は、非科学的、独善的、排外的などとして、戦後しりぞけられてきた。しかし、そもそも「皇国史観」とは何であったのか?誰が、何のために提唱し、普及させたのか?本書は、「皇国史観」の成立と流布を、戦中に文部省が行なった修史事業に着目して再検証し、従来のイメージを一新。「皇国史観」の何が、いかに問題であるのかを明らかにする。 目次 第1章 戦後における「皇国史観」をめぐる議論の展開第2章 近代国体論の変容第3章 「皇国史観」の提唱と流布第4章 『国史概説』の歴史像第5章 『大東亜史概説』の歴史像第6章 国史編修事業と国史編修院 ★上記2冊は、あくまで「皇国史観」「国体論」の現状での中心的研究者の認識が分かる図書として紹介している。早くこのような、未だに左翼史観から抜けきれない中途半端な著作物が「先行研究」と呼ばれる日が来ればいいのだが。 ◇2.「皇国史観」に対する左翼の中傷 上記二名の研究者によれば、現実に「皇国史観」という用語を使用していたのは、①大東亜戦争中の文部省の側であり、その意味では「皇国史観=①文部省史観(皇国賛美史観・・・汎アジア主義的史観)」なのだが、本ページ上部の見取り図に示したとおり、大東亜戦争の敗戦によって、①文部省史観や、③大川周明の東西文明対抗史観の成立基盤が消滅してしまったことから、戦後は専ら、②平泉学派の「皇国護持史観」が、「皇国史観」として、マルクス主義者や戦後民主主義者といった左翼から、批判・中傷されることになった。 左は、2009年5月に放映されたNHK特集JAPANデビュー第二回【天皇と憲法】。「皇室廃止」を狙うNHKを始めとする左翼の本音がたまたま表に出た貴重な番組の動画である。※動画の平泉澄の「皇国護持史観」は、日本一国主義(非アジア主義)的史観であり、その内容を一言で表現すればわが国体こそ、寛容で価値多元的な日本的世界(日本的公共性)のコアである。日本国民はこれを護り続けなければならない。ということに尽きる。これは『国体の本義』の論旨そのものであって、何ら左翼から中傷される云われはない。 チャンネル桜で放送された上記動画の検証番組。国体論とは少し外れるが、NHKなど戦後左翼の欺瞞振りを詳しく確認できる。 丸山眞男と平泉澄 昭和期日本の政治主義 植村 和秀(著) 柏書房 (2004/10)単行本 目次 第1章 政論記者丸山真男第2章 歴史神学者平泉澄第3章 正統の争い―平泉澄と丸山真男第4章 平泉澄における忠誠と反逆第5章 丸山真男にとっての忠誠と反逆第6章 昭和期日本の政治主義 ★評価丸山眞男といえば、進学校の学生が全共闘世代の教師に「夏休み(冬休み)の課題に『日本の思想』(岩波新書) の中の一章を読んで感想を書け」と言われて、面白くも無いヘンテコで拗けた文書を読まされて難儀するのがオチの“戦後日本を代表する政治思想家”なのだが、そうした丸山の思想に半ば洗脳されていた著者(京産大法学部教授、ドイツ政治思想史専攻)が、京都の古本屋でたまたま、丸山眞男と思想的に対極にある平泉澄の戦前の著作を手に取り、その流麗な文体・精緻な論理構成に打たれて、可能な限りの事実検証・文献検証を重ねて両者の思想的対立の根源に迫った好著。「筆者には丸山眞男も平泉澄も、その支持者の多くのように、無条件に支持することはできない。丸山には心情的には共感できるが、しかし論理的には納得できない。平泉に論理的には共感できるが、しかし心情的には納得できない。それにもかかわらず、丸山と平泉の思想史的な意義の重さと、人間的な偉大さとは、素直に承認したい。」(著者:植村氏)…丸山眞男的あるいは進歩派文化人的な「戦後民主主義」思想にドップリ漬かった人への解毒剤としてお勧め。また昭和初年~昭和40年頃までの日本の思想状況の本当の所を知りたい人にもお勧めしたい。「生きて皇室を守るべし。雑草を食っても生きよ」終戦前後の混乱期における平泉同学の知られざる奮起、まさに大日本帝国の殿(しんがり)としての貢献、阿南惟幾・下村定の陸軍最後の二人の陸相と平泉博士とのエピソードも興味深い。相当にハイレベルだが、“理論派保守”を目指す人は是非挑戦してほしい。amazonブックレビューも参照のこと。 昭和の思想 植村 和秀 (著) 講談社選書メチエ(2010/11)単行本 内容(「BOOK」データベースより)「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。 目次 第1章 日本思想は二つ以上ある第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派第6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史★評価上記『丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義 』が内容的にハイレベルすぎて、初心者のみならず中級者でさえ中々に読みこなせないという難点に答えるかのように2010年秋に出版された簡潔な昭和期政治思想の概略本。 ■5.所謂「国体主権」論について 明治憲法体制は、天皇主権でも国民主権でもなく(英米法の「法の支配」に似た)「国体主権」である、と云われることがある。 確かにその論には一理以上のものがある(※佐藤幸治『憲法 第三版』にもそうした記述がある)のだが、「君主といえども神と法(=国体)の下にある」という建前を採るとしても、大東亜戦争の終戦を決定した聖断のケースに見るように、日本においては慣習的にみて「国体の最終判定権者=天皇」でしか有り得ない(神の権威も国体も天皇が代表しているため)のであり、結局は、「国体主権=天皇主権」となると思われる。(西洋的な絶対君主という意味ではなく、「国体の最終判定権者」という意味で) 昭和初期~戦中に、天皇=主権者とされたのは、この意味においてである。 なお、ドイツの代表的政治学者・憲法学者カール.シュミットの定義によれば「例外状況下で決定を下す者を主権者という」とされ、2.26事件やポツダム宣言受諾のケースにおける天皇は、この定義にピタリと該当するほか、実は「議会主権」と云われるイギリスにおいても「議会における女王の制定するものが法である」というルールが同国の法体系の「究極の認定(承認)ルール」とされている(ハートの法概念論⇒詳しくは よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) 参照)。 (※なお、アメリカでは連邦最高裁判所が最終決定権者とされている。) こうした国体の法的把握(=国体法 constitutional law、国制)に関して、詳しくは、日本国憲法改正問題(上級編) を参照。 ■6.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック + ... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
https://w.atwiki.jp/kbt16s/pages/69.html
我が国に於ては、肇国の大精神、連綿たる皇統を基とせずしては歴史は理解せられない。北畠親房は、我が皇統の万邦無比なることを道破して、大日本は神国なり。天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝へ給ふ。我国のみ此の事あり。異朝には其のたぐひなし。此の故に神国と云ふなり。と神皇正統記の冒頭に述べてゐる。国史に於ては維新を見ることが出来るが、革命は絶対になく、肇国の精神は、国史を貫いて連綿として今日に至り、而して更に明日を起す力となつてゐる。 ~ 文部省刊『国体の本義』(昭和12年(1937)5月) <目次> ■1.国体論を巡る思想・政治状況(見取り図) ■2.「国体」の定義と、「国史」の真義◇1.国体の定義 ◇2.国史の真義 ■3.近代日本の国体論の展開 ■4.国体論と「皇国史観」◇1.現在流通している「皇国史観」の定義 ◇2.「皇国史観」に対する左翼の中傷 ■5.所謂「国体主権」論について ■6.ご意見、情報提供 ■1.国体論を巡る思想・政治状況(見取り図) ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ※上図の説明は、国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) へ ■2.「国体」の定義と、「国史」の真義 『国体の本義』の第一章「第一 大日本国体」は、国体の定義を、また第二章「第二 国史に於ける国体の顕現」は、国史の真義を、それぞれ詳解している。各章の冒頭部分のみ以下に引用する。 ◇1.国体の定義 第一 大日本国体 一、肇国 大日本帝国は、万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ、我が万古不易の国体である。而してこの大義に基づき、一大家族国家として億兆一心聖旨を奉体して、克く忠孝の美徳を発揮する。これ、我が国体の精華とするところである。この国体は、我が国永遠不変の大本であり、国史を貫いて炳として輝いてゐる。而してそれは、国家の発展と共に弥々鞏く、天壌と共に窮るところがない。我等は先づ我が肇国(てうこく)の事實の中に、この大本が如何に生き輝いてゐるかを知らねばならぬ。 ◇2.国史の真義 第二 国史に於ける国体の顕現 一、国史を一貫する精神 国史は、肇国の大精神の一途の展開として今日に及んでゐる不退転の歴史である。歴史には、時代の変化推移と共にこれを一貫する精神が存する。我が歴史には、肇国の精神が儼然と存してゐて、それが弥々明らかにせられて行くのであるから、国史の発展は即ち挙国の精神の展開であり、永遠の生命の創造発展となつてゐる。然るに他の国家にあつては、革命や滅亡によつて国家の命脈は断たれ、建国の精神は中断消滅し、別の国家の歴史が発生する。それ故、建国の精神が、歴史を一貫して不朽不滅に存続するが如きことはない。従つて他の国家に於て歴史を貫くものを求める場合には、抽象的な理性の一般法則の如きものを立てるより外に道がない。これ、西洋に於ける歴史観が国家を超越して論ぜられてゐる所以である。我が国に於ては、肇国の大精神、連綿たる皇統を基とせずしては歴史は理解せられない。北畠親房は、我が皇統の万邦無比なることを道破して、大日本は神国なり。天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝へ給ふ。我国のみ此の事あり。異朝には其のたぐひなし。此の故に神国と云ふなり。と神皇正統記の冒頭に述べてゐる。国史に於ては維新を見ることが出来るが、革命は絶対になく、肇国の精神は、国史を貫いて連綿として今日に至り、而して更に明日を起す力となつてゐる。それ故我が国に於ては、国史は国体と始終し、国体の自己表現である。 (参考).『国体の本義』全文 http //www.j-texts.com/showa/kokutaiah.html ※上記のように、日本を天皇を中心とする神の国と捉える歴史観は、主に戦後、マルクス主義歴史学者によって「皇国史観」と呼ばれてきた。 ■3.近代日本の国体論の展開 ※おおよそ、以下の4段階を踏んで現代に至っている。 (1) 政治的「国体」観念の創出 (メルクマール)大日本帝国憲法(1889年 発布、1890年施行)、教育勅語(1890年 煥発) 江戸期には、文化的「国体」観念(天皇は日本という文化的共同体の結晶核であるとする観念)が主流であり、政治的「国体」観念(権威者たる天皇は、権力者たる征夷大将軍の任命、条約勅許、元号制定など政治的意義をも有することの認識)は一般には希薄だった 欧米列強の脅威に反応して興起した後期水戸学(会沢正志斎『新論』(1857年)が代表的)の普及により、政治的「国体」観念が自覚されるようになった 「君権ヲ機軸」として政治体制を整備する必要性→政治的「国体」観念の創出(天皇は文化的共同体に加えて政治的共同体の結晶核としての役割をも期待されるようになる。「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス、天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総覧シ・・・) 明治維新の性格規定→「一味神水」の「一揆」史観(新田均氏)、近代国民国家の創出の必要性(エトニethnieからネイションnationの創出へ) L正統(Legitimacy 治統)とO正統(Orthodoxy 学統)→西洋はO正統(キリスト教会)の権威からL正統(皇帝権・王権)を創出したが、日本はL正統(皇統)の権威からO正統(政治的「国体」観念)を創出・・・従って日本ではO正統(政治的「国体」観念)はあくまでL正統(皇統)の影であって、正統性の本体はL正統である。(植村和秀氏) 政治的紛糾を呼びやすい思想・哲学的な国体論ではなく、天皇と国民の協働による国家の発展という「国史」に重点を置いた国体論の強調(西洋のような保守思想の発達とは対照的に、日本では「国史(歴史)」が保守思想を代位する顕著な傾向・・・100の理屈よりも1つの事実の方が説得力がある。日本は奇跡的に万世一系が続いている国であり、西洋の様に抽象的な理屈・思想で国家の正統性を確保する必要は薄い⇒「保守-思想」ではなく「皇国-史観」が前面に出て皇統と国体を護持) (2) 雑多な国体論の容認 (メルクマール)『国体論史』(1921年 内務省神社局刊) 国民各層の幅広い団結を促す必要性⇒「国体」観念の習合思想化(雑居性) 日本では古来から、国体の雑居性自体が伝統化していた(融通無碍) (3) 国体論の帰一 (メルクマール)『国体の本義』(1937年 文部省刊) マルクス主義は日本史上、ほとんど初めて「国体破壊」を強烈に志向した思想であり、第1次世界大戦中のロシア革命、ドイツ・オーストリアさらにはトルコの4大帝国の崩壊(それ以前の辛亥革命=清朝の崩壊も併せて)に刺激を受けて、共和制や社会主義・共産主義への移行が歴史の必然であると確信する学生・知識人が大量に発生し、コミンテルンが干渉してこの趨勢を助長。 こうした マルクス主義の思想侵略の脅威への対抗思想としての役割が「国体」に期待される⇒『国体の本義』編纂・刊行へ。 日本主義(国体の本義に則って西洋思想を益々醇化摂取し、より一層わが国を発展させるとする「開かれた社会」の思想) (4) 国体論の変容と自壊 (メルクマール)『臣民の道』(1941年 文部省教学局刊) アジア主義(東西文明対抗史観の影響)の追認 総力戦体制 八紘一宇(大東亜共栄圏の根拠づけ) 敗戦後は再び、文化的「国体」観念が主流へ(「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって・・・」) ◎参考図書 ※なお、当サイトの丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 のページも参照。 「現人神」「国家神道」という幻想 新田 均 (著) PHP研究所 (2003/02刊) ※amazonで一部ページを拝見できます。「「現人神」「国家神道」とは、日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度である」との嘘八百の言説に異議あり! こういったイメージが幻想に過ぎないことを、実証的歴史研究の成果に照らして明かす。 ※amazonの内容紹介より一部引用「現人神」「国家神道」??これらの言葉から、現代の日本人はどんなイメージを連想するだろうか。おそらく、狂信的な「天皇崇拝思想」と、それを支えた「国教制度」といったとこだろう。そして、この「日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度」は「明治政府が日本の近代化のために考え出した」などとされている。だが著者は、「そのような認識は思い込みに基づく幻想にすぎない」と喝破する。それは最近の実証的歴史研究の成果に照らしても明らかなのだが、これが意外と世間では知られておらず、歴史の専門家でさえ、少し分野が違っただけで知らない者が大多数なのだという。世間で知られていないことがそれほど大きな意味を持たないなら、それでもかまわないのかもしれないが、この「幻想」はわが国の首相の靖国神社参拝問題や政教関係訴訟、さらには教科書問題や外交関係にまで影を落としている。“虚像”が誰によって、いかにして創られたかを検証する。 目次 [第1部]「現人神」という幻想第1章 通俗的な「現人神」論の崩壊第2章 明治初期から「教育勅語」の発布のころまで第3章 「教育勅語」の発布から第一次世界大戦のころまで第4章 第一次世界大戦から満洲事変のころまで第5章 満洲事変以降第6章 「創られた伝統」としての「現人神」[第2部]「国家神道」という幻想第1章 「国家神道」は如何にして創られたか――「幻想」の系譜をたどる第2章 神社参拝は「法的に」強制されたか?第3章 強制された「事実」とは?第4章 「神社非宗教」論とは何だったのか第5章 「幻想」を必要としているのは誰か第6章 蜃気楼が消えた後には? ★評価豊富な実証的研究により、「明治以降の日本は異常な絶対主義君主国家・ファシズム国家だった」という立花隆など左翼の大嘘を完全に打ち破る名著。「国体」観念の展開に関しても説得力ある論説が展開されている。 ■4.国体論と「皇国史観」 上記の様に日本では、国家の正統性を国民に訴求する上で、「国史(歴史)」が保守思想を代位する顕著な傾向が見られた。 こうした戦前の国史に表れた歴史観を主に戦後「皇国史観」と呼んでいる。 ◇1.現在流通している「皇国史観」の定義 【皇国史観】こうこく-しかん(広辞苑) 国家神道に基づき、日本歴史を万世一系の現人神(あらひとがみ)である天皇が永遠に君臨する万邦無比の神国として描く歴史観。十五年戦争期に正統的歴史観として支配的地位を占め、国民の統合・動員に大きな役割を演じた。 ◎補足説明 実際には「皇国史観」には、 ① 大東亜戦争の渦中で、文部省によって、主に高級文官試験用の公定歴史解説書として編纂され、東亜諸地域を包摂する新しい歴史観・国体観を打ち出した『国史概説』(1943-44刊行)及び、その大東亜地域版である『大東亜史概説』(編纂のみで未刊)に代表される「皇国賛美史観(文部省史観)」と、 ② 1930年半ばから、東京帝大国史学教授 平泉澄とその門下によって唱えられた日本一国主義の立場に立つ「皇国護持史観」の二種類があり、また ③ 大川周明の「東西文明対抗史観」は、①と親和性が高い。(※①は、大川周明などアジア主義者の東西文明対抗史観の影響下に現出された東アジアの状況を、総力戦体制下で政府が追認したものと捉えることができる。) 広辞苑の定義は、「十五年戦争」という支那寄りの用語に見るとおり、自虐的・日本断罪的で一方的な左翼史観から書かれているが、近年は同じ左翼陣営でも、より実証的に「皇国史観」や「国体論」の内実を検討した著作が幾つか刊行されている。 『近代日本の国体論―“皇国史観”再考』 昆野 伸幸 (著) ぺりかん社 (2007/12刊) 内容(「BOOK」データベースより)明治以後の植民地政策によって展開された国体論が近代的学知との激しい相剋を見せた昭和十年代に注目し、歴史認識の次元から大川周明・平泉澄を詳細に分析することにより、従来の国家主義的歴史観とは区別される“皇国史観”固有の特質を解明する。 目次 国体論研究の視角第1部 国体論の胎動(大川周明『列聖伝』考/平泉史学と人類学/平泉澄の中世史研究)第2部 国体論の対立(平泉澄の「日本人」観/大川周明の日本歴史観/大川周明『日本二千六百年史』不敬書事件再考)第3部 国体論の行方(「皇国史観」の相剋/大川周明のアジア観/三井甲之の戦後)国体論の帰結 『「皇国史観」という問題―十五年戦争期における文部省の修史事業と思想統制政策』 長谷川 亮一 (著) 白澤社 (2008/01刊) 内容(「BOOK」データベースより)戦前の歴史観の代名詞「皇国史観」は、非科学的、独善的、排外的などとして、戦後しりぞけられてきた。しかし、そもそも「皇国史観」とは何であったのか?誰が、何のために提唱し、普及させたのか?本書は、「皇国史観」の成立と流布を、戦中に文部省が行なった修史事業に着目して再検証し、従来のイメージを一新。「皇国史観」の何が、いかに問題であるのかを明らかにする。 目次 第1章 戦後における「皇国史観」をめぐる議論の展開第2章 近代国体論の変容第3章 「皇国史観」の提唱と流布第4章 『国史概説』の歴史像第5章 『大東亜史概説』の歴史像第6章 国史編修事業と国史編修院 ★上記2冊は、あくまで「皇国史観」「国体論」の現状での中心的研究者の認識が分かる図書として紹介している。早くこのような、未だに左翼史観から抜けきれない中途半端な著作物が「先行研究」と呼ばれる日が来ればいいのだが。 ◇2.「皇国史観」に対する左翼の中傷 上記二名の研究者によれば、現実に「皇国史観」という用語を使用していたのは、①大東亜戦争中の文部省の側であり、その意味では「皇国史観=①文部省史観(皇国賛美史観・・・汎アジア主義的史観)」なのだが、本ページ上部の見取り図に示したとおり、大東亜戦争の敗戦によって、①文部省史観や、③大川周明の東西文明対抗史観の成立基盤が消滅してしまったことから、戦後は専ら、②平泉学派の「皇国護持史観」が、「皇国史観」として、マルクス主義者や戦後民主主義者といった左翼から、批判・中傷されることになった。 左は、2009年5月に放映されたNHK特集JAPANデビュー第二回【天皇と憲法】。「皇室廃止」を狙うNHKを始めとする左翼の本音がたまたま表に出た貴重な番組の動画である。※動画の平泉澄の「皇国護持史観」は、日本一国主義(非アジア主義)的史観であり、その内容を一言で表現すればわが国体こそ、寛容で価値多元的な日本的世界(日本的公共性)のコアである。日本国民はこれを護り続けなければならない。ということに尽きる。これは『国体の本義』の論旨そのものであって、何ら左翼から中傷される云われはない。 チャンネル桜で放送された上記動画の検証番組。国体論とは少し外れるが、NHKなど戦後左翼の欺瞞振りを詳しく確認できる。 丸山眞男と平泉澄 昭和期日本の政治主義 植村 和秀(著) 柏書房 (2004/10)単行本 目次 第1章 政論記者丸山真男第2章 歴史神学者平泉澄第3章 正統の争い―平泉澄と丸山真男第4章 平泉澄における忠誠と反逆第5章 丸山真男にとっての忠誠と反逆第6章 昭和期日本の政治主義 ★評価丸山眞男といえば、進学校の学生が全共闘世代の教師に「夏休み(冬休み)の課題に『日本の思想』(岩波新書)の中の一章を読んで感想を書け」と言われて、面白くも無いヘンテコで拗けた文書を読まされて難儀するのがオチの“戦後日本を代表する政治思想家”なのだが、そうした丸山の思想に半ば洗脳されていた著者(京産大法学部教授、ドイツ政治思想史専攻)が、京都の古本屋でたまたま、丸山眞男と思想的に対極にある平泉澄の戦前の著作を手に取り、その流麗な文体・精緻な論理構成に打たれて、可能な限りの事実検証・文献検証を重ねて両者の思想的対立の根源に迫った好著。「筆者には丸山眞男も平泉澄も、その支持者の多くのように、無条件に支持することはできない。丸山には心情的には共感できるが、しかし論理的には納得できない。平泉に論理的には共感できるが、しかし心情的には納得できない。それにもかかわらず、丸山と平泉の思想史的な意義の重さと、人間的な偉大さとは、素直に承認したい。」(著者:植村氏)…丸山眞男的あるいは進歩派文化人的な「戦後民主主義」思想にドップリ漬かった人への解毒剤としてお勧め。また昭和初年~昭和40年頃までの日本の思想状況の本当の所を知りたい人にもお勧めしたい。「生きて皇室を守るべし。雑草を食っても生きよ」終戦前後の混乱期における平泉同学の知られざる奮起、まさに大日本帝国の殿(しんがり)としての貢献、阿南惟幾・下村定の陸軍最後の二人の陸相と平泉博士とのエピソードも興味深い。相当にハイレベルだが、“理論派保守”を目指す人は是非挑戦してほしい。amazonブックレビューも参照のこと。 昭和の思想 植村 和秀 (著) 講談社選書メチエ(2010/11)単行本 内容(「BOOK」データベースより)「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。 目次 第1章 日本思想は二つ以上ある第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派第6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史★評価上記『丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義』が内容的にハイレベルすぎて、初心者のみならず中級者でさえ中々に読みこなせないという難点に答えるかのように2010年秋に出版された簡潔な昭和期政治思想の概略本。 ■5.所謂「国体主権」論について 明治憲法体制は、天皇主権でも国民主権でもなく(英米法の「法の支配」に似た)「国体主権」である、と云われることがある。 確かにその論には一理以上のものがある(※佐藤幸治『憲法 第三版』にもそうした記述がある)のだが、「君主といえども神と法(=国体)の下にある」という建前を採るとしても、大東亜戦争の終戦を決定した聖断のケースに見るように、日本においては慣習的にみて「国体の最終判定権者=天皇」でしか有り得ない(神の権威も国体も天皇が代表しているため)のであり、結局は、「国体主権=天皇主権」となると思われる。(西洋的な絶対君主という意味ではなく、「国体の最終判定権者」という意味で) 昭和初期~戦中に、天皇=主権者とされたのは、この意味においてである。 なお、ドイツの代表的政治学者・憲法学者カール.シュミットの定義によれば「例外状況下で決定を下す者を主権者という」とされ、2.26事件やポツダム宣言受諾のケースにおける天皇は、この定義にピタリと該当するほか、実は「議会主権」と云われるイギリスにおいても「議会における女王の制定するものが法である」というルールが同国の法体系の「究極の認定(承認)ルール」とされている(ハートの法概念論⇒詳しくは よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) 参照)。 (※なお、アメリカでは連邦最高裁判所が最終決定権者とされている。) こうした国体の法的把握(=国体法 constitutional law、国制)に関して、詳しくは、日本国憲法改正問題(上級編) を参照。 ■6.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 長年積もり積もった一日本人の思い -- 阿部好孝 (2014-08-22 17 09 32) 以下は最新コメント表示 長年積もり積もった一日本人の思い -- 阿部好孝 (2014-08-22 17 09 32) 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
https://w.atwiki.jp/hakikewomoyo-sujyaku/pages/645.html
鉄拳7はコンピュータゲームの一つ プロフィール ジャンル - 対戦型格闘ゲーム 対応機種 - アーケード / プレイステーション4 / Xbox One / Windows(Steam) 発売元 - 【AC版】バンダイナムコアミューズメント / 【CS版】バンダイナムコエンターテインメント 開発元 - バンダイナムコスタジオ 発売日 - 【AC版】2015年2月18日 / 【PS4/XboxOne】2017年6月1日 / 【Steam】2017年6月2日 定価 - 【通常版】8,200円→4,000円(税抜)(2018年9月6日から価格改定) プレイ人数 - 1~2人 レーティング - CERO C / ESRB T / PEGI 16 備考 - PSVR対応(PS4版のみ) 概要 鉄拳シリーズのナンバリングタイトルの第7作目であり『鉄拳6』の続編。 初出はアーケード版。2016年に大型バージョンアップが行われ、タイトルも『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』(通称FR)に改題された。 『FR』ではシリーズ初のコラボレーションとして、プレイヤーキャラにストリートファイターシリーズの豪鬼が登場。以降もアップデートで合計4体のコラボキャラが登場した。 2017年に発売された家庭用版はタイトルこそ『鉄拳7』だが、『FR』のシステムや登場キャラクターに加えてシーズンパスによるDLCも含めたさらなる追加キャラクター等が導入されている。 家庭用版の追加要素は2019年にアーケード版にも追加され、その際には『鉄拳7 FATED RETRIBUTION ROUND2』に再改題された。 特徴 アーケード版のネットワーク対戦機能前作『鉄拳TAG2』までは同じゲームセンターにいるプレイヤー同士での対戦だったが、本作からインターネット接続により別のゲームセンターで遊んでいるプレイヤーとマッチングして対戦が発生するようになった。 従来どおり1回負けるとゲームオーバーで、続けてクレジットを入れる事で相手にリベンジマッチを申し込むことができる。また、2クレジット(200円)支払う事で段位降格を無しにできる「スペシャルリベンジマッチ」を発動させることも可能。 これに関連した新機能として、対戦開始時に左右どちらに配置されるかをプレイヤーで決められるという機能が実装されている。 バトルシステム『鉄拳6』のレイジシステムを強化して、レイジ状態に一度だけ発動できる大技「レイジアーツ」「レイジドライブ」を全キャラに実装。「レイジアーツ」は他の格ゲーにおける超必殺技に相当し、発動中は全身アーマーでヒットすると演出に移行。最終盤でコンボの締めに使ってまとまったダメージを取ったり、アーマーを利用してぶっぱなしに使用して逆転を狙ったりする。 「レイジドライブ」は他格ゲーにおけるEX技のようにキャラの得意技の強化版を放つ。こちらは威力こそレイジアーツよりは低いもののヒット時に特殊な状況になる・ガードされて有利等キャラによって性能が大きく違う。キャラによってはコンボに組み込んだ際にレイジアーツよりダメージ期待値が高いものも。 「バウンド」が廃止されて「スクリュー」が実装。一部技にスクリュー誘発属性が付与され、空中コンボの締めにスクリューを誘発させることで更に追撃を当てることが可能。 これによりコンボがわかりやすくなり「浮かせる→スクリュー誘発技で締める→もう1セット追撃」という流れとなった。 「パワークラッシュ」いわゆるアーマー攻撃。上段・中段の技に対して耐性がある。下段には無力。 登場キャラクター 太字キャラは家庭用版のみ購入で使用できるキャラクター。 『鉄拳7』からの新キャラクター クラウディオ、カタリーナ、クロエ、シャヒーン、ジョシー、ギガース、一美、マスターレイヴン、エリザ、リロイ(S3)、ファーカムラム(S3)、州光(2代目)(S4)、リディア(S4) 過去シリーズにも登場したキャラクター 一八、平八、ラース、アリサ、レオ、リリ、ドラグノフ、飛鳥、フェン、スティーブ、シャオユウ、ファラン、ブライアン、ポール、ロウ、キング、仁、デビル仁、ジャック-7、吉光、ニーナ、ボブ、リー、ミゲル、クマ、パンダ、エディ、アンナ(S2)、レイ(S2)、マードック(S2)、アーマーキング(S2)、ジュリア(S2)、ザフィーナ(S3)、厳竜(S3) コラボキャラクター 豪鬼(ストリートファイターシリーズ)、ギース(餓狼伝説シリーズ)(S1)、ノクティス(ファイナルファンタジーXV)(S1)、ニーガン(TVドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズ)(S2)*1 評価点 アーマー技の追加により駆け引きしやすくなった アーマー技であるレイジアーツ、パワークラッシュがそれぞれキャラごとに用意された。技の打ち合いに勝ちやすく、キャラクターも固有技の種類も多い本シリーズにおいて相手の技を知らずとも駆け引きを仕掛けて優位に立つことも容易になった。 カジュアル層に好評だった『鉄拳レボリューション』のスペシャルアーツをベースに導入されたと思われるが、無敵技と異なり、動作開始直後からのアーマー判定はない事やアーマーで受けた分もダメージを負うなどの弱点も多いため、上級レベルではアーマー技に頼り切るわけには行かないバランスである。 試合終盤の駆け引きを加速させるレイジドライブ 前作から逆転要素として追加されたレイジシステムだが、レイジ状態での攻撃力の高さや本作で追加されたレイジアーツの存在からお互いに防御を固める動きになり、一発逆転を狙いやすい状況であるが故に膠着状態に陥りがちだった。 これに対して『FR』で追加されたレイジドライブは出しやすく強力な性能を持つため、積極的な一手を打ちやすくなった。 オンライン対戦ならではの機能の追加 アーケード版の時点でオンライン対戦を主眼に置き、店舗別/オンライン対戦においてロールバックネットコードを採用している。 一画面共有ではなくなったことを活かした機能も追加されており、それが先述したサイド選択機能や、『FR』で追加されたマジックミラーなどである。 マジックミラーはラウンドの決着がついた時に相手の動きを反映させない(KOされた際に相手の動きを止める。KOした側の視点には影響しない)という機能で、ラウンド決着後にも相手に攻撃を加える「死体蹴り」を見ないようにするためのものである。 「死体蹴り」は明確にバッドマナー行為とされつつも、仕様上できなくなる事にも鉄拳プレイヤー層から批判の声が寄せられていた難しい問題だったが、この機能により死体蹴りを好む・嫌うプレイヤー両者のバランスを取りつつ問題解決が行われた。 コラボレーションキャラの登場 もともと3D化されているキャラクター達という事もあり見た目も浮いてない他、原作のモーションや演出、ゲームシステムも含めて忠実に再現しており、後述するバランスの問題もあるが、操作キャラクターとして際立った個性と高い作り込みがなされており良質である。ノクト以外は原作における悪役ポジションというのも鉄拳らしいキャラクター選びと言える。 三島家の因縁と決着を深堀りしたストーリー 本作の物語はシリーズ20周年ということも有り、初代『鉄拳』と『鉄拳2』から続いてきた「一八と平八の親子戦争の決着」を主軸にしたものとなっており、CS版では『2』以来の一旦の決着が描かれる。 三島家という設定上存在したキャラのプレイアブル化として『鉄拳5』の仁八に続いて、平八の亡き妻である一美がボスキャラとして登場。彼女の正体についても本作のCS版のストーリーで描かれている。 CS版に搭載されたストーリーモードは初代の設定や『鉄拳5』『鉄拳6』のオープニングを彷彿させるシーンなど、シリーズ全体を意識した演出が見られ、総決算の趣をより濃いものとしている。 家庭用のトレーニングモード機能の充実 アップデートにて確定反撃の練習機能やリプレイ中の確定反撃の表示機能、今まで明示されていなかった各種フレームの表示機能が追加されている(有料DLC)。2010年代後半からの格闘ゲームにおける各種フレームをゲーム側から明示するというトレンドに沿った機能追加である。 BGM 本作の後にバンダイナムコから独立し、DJとしても名を馳せる井上拓(Taku Inoue)や遠山明孝(AJURIKA)などが中心となって作られたBGMは従来シリーズ以上にEDMに寄せた聴き応えのある楽曲が揃っている。2010年代のダブステップ(ブロステップ)の流行の影響もあってかワブルベースなど歪みを効かせた音色が目立つ。4ラウンド目以降はBGMがより重低音の効いた激しいものに変化する演出が行われる。 家庭用で追加されたステージ「Infinite Azure」の前半BGM「Moonsiders 1st」は、ステージがトレーニングモードでよく使われるステージである事もあり多くのプレイヤーに愛聴された一曲で、一八が参戦した『スマブラSP』にも新アレンジが行われた上で収録されている。 賛否両論点 「2Dキャラ」について 2D格闘ゲーム出身の豪鬼やギースは「コマンドによる必殺技(飛び道具も含む)」や「キャンセル必殺技」、「専用ゲージを消費した必殺技の強化版や超必殺技」など2D格闘ゲーム風の性能が鉄拳というゲームの上で再現されている。『鉄拳レボリューション』から登場したエリザも同様の性能である。 この他に足払い(しゃがみキック攻撃)やジャンプ攻撃なども原作に寄せた性能で実装されているのだが、そのいずれもが鉄拳のシステム上において非常に強力な技として機能している。 キャンセルアクションなど鉄拳シリーズのセオリーから外れた強力な行動に関しては、忌避する声も多い。 飛び道具や武器といった「素手での格闘」から外れた技が多数登場 前者は一美の虎を召喚する技や前述した2Dキャラ、後者はコラボキャラのノクティスやニーガンなどが顕著。実質新規キャラとなった二代目州光はこの2つの要素を兼ね備えている。 飛び道具はデビルビーム、武器は吉光など過去に登場したキャラにも見られたものであり、『6』のスペシャルアイテムなどお遊び要素として導入されていたが、「通常の立ち回りでも使いやすい飛び道具」や「武器攻撃を中心にした格闘スタイル」は本作から目立つようになった。 ノクティスと州光の持つ武器投げは「発生が早い」「一瞬で遠くまで届く」「命中時ノーマルヒットでも演出に移行して確実にダメージが取れる」という性質を持っており、強力な確定反撃・コンボの締めとして機能している。 『鉄拳6』から一部キャラクターの削除 最後まで登場しなかったのはペク、ワン、ブルース、ロジャーJr.の四体。他にもクリスティやレイヴンも登場しなかったが、これらは全く同じ性能のキャラクターが登場している。 ペクは一部技がファランに引き継がれている、ブルースは類似したバトルスタイルのジョシーが代価キャラと言えるようになっている。一方でワンとロジャーについては一切フォローがなかった。 いずれも人気的には下のほうのキャラであるものの旧来からの使い手ももちろん存在しているため不満意見の出る部分だが、世代が変わりグラフィックの一新・新キャラクターを多数追加しながら削除キャラが僅か四名に収まったのはむしろ快挙とも言える。 問題点 新キャラクターの調整不足 『FR』の目玉キャラとして追加された豪鬼を皮切りに、新キャラクターを追加するたびにそのキャラが強すぎることによる環境破壊が発生していた。 特に話題になったのは豪鬼と、シーズン3追加キャラのリロイ・スミス。豪鬼は「EVO2016で鉄拳をプレイしはじめて数ヶ月の別ゲープレイヤーが豪鬼のキャラ性能だけで上位進出を果たした」、リロイは「EVOJAPAN2020でベスト8中の6人がリロイ使い、優勝者もリロイ使い」といった強さを象徴するようなエピソードが残されている。 これら2キャラほど問題視されたというわけではないが終盤に登場した完全新規キャラであるファーカムラム、州光、リディアの3人も同等に強力なキャラクターとして環境に影響を及ぼし、大なり小なり下方修正を受けている。 州光は実装当時評価が非常に割れていたが、実質最後の大型大会であるEVO2023にて決勝戦が州光のミラーマッチという記録を残している。 総評 従来の鉄拳シリーズらしいゲーム性を保ちつつ、「ゲームセンターでのネットワーク対戦」「コラボキャラクター参戦」などの新たな取り組みをはじめとして最終アップデートの2022年までの7年という長期間にわたって様々な展開を行って新たなプレイヤー層の開拓を狙った意欲作。 初登場時には20体だったキャラクターも最終的にはナンバリングタイトルでも最多の総勢50体まで増え重厚長大なタイトルと化したのは、一部の異質な要素に反発が出つつも全世界のシリーズファンの支持を得た証でもある。